ヨモギ茶
■ヨモギ茶
蓬(ヨモギ)は、キク科の多年草で、日本全国いたるところに自生している植物です。昔は土手や畦道などでわか芽を摘んでは、ヨモギ餅を作ったものですが、舗装された街中では見なくなりましたね。おひたしや汁物の具にすることもありました。
若い芽や、育ち始めた若い株は、干したものを煎じて飲むと、健胃、腹痛、下痢、貧血、冷え性などに効果があります。また、少し育ったものは干しておき、風呂に入れると、腰痛や痔、冷え性の解消に効果があります。
葉を乾燥させ、裏側の綿毛を採取したものが、お灸に使われるもぐさで、生薬には止血作用があります。
若芽に含まれるオレイン酸、リノール酸、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2が、アレルギー症状の改善に効果があると言われています。
〈オレイン酸〉
動物性脂肪や植物油に多く含まれている脂肪酸。
酸化しにくく、善玉コレステロールに影響しない。
皮膚刺激性が少なく、クリームやローション等の化粧品の原料に多く用いられている。
〈リノール酸〉
植物油に多く含まれ必須脂肪酸。栄養学的には、必要な成分で、肌の保湿や、抗炎症作用などがある。
体内でアラキドン酸に変化し、免疫力のバランスを崩し、悪玉コレステロールとともに善玉コレステロールも減らしてしまう。
過度の摂取はアレルギーを悪化させたり、大腸癌などのリスクがある。
<ビタミンA>
脂溶性ビタミンのひとつ。肝油・卵黄・バターなどに多く含まれるほか、βーカロテンも体内でこれに変化する。食品で摂取するなら、どちらでも構わない。
ビタミンAが欠乏すると、骨・歯の発育不良や変形が起こる。感染に対する抵抗力の低下もおこり、皮膚の粘膜が乾燥したり、角質化することもある。
逆に、頭痛や脱毛など過剰にとりすぎることでおこる障害もある。
ビタミンAは高温で酸化・分解を受けやすく、油脂に溶ける性質がある。そのため、油を利用して調理したほうが摂取の効率がよい。
〈ビタミンB1〉
ビタミンB郡の一種で、チアミン、サイアミン、アノイリンなどともいう。
糖質、脂肪酸の代謝に用いられ、不足すると脚気や神経炎などの症状を生じる。
卵、乳、豆類に多く含有される。
〈ビタミンB2〉
ビタミンB郡の一種で、リボフラビンともいう。脂肪、炭水化物、たんぱく質の代謝や、呼吸、赤血球の形成、抗体の生産、正常な発育に必要とされる営養素。
甲状腺の正常な活性の維持や、皮膚、爪あるいは頭髪をはじめ体全体の正常な健康状態の維持に不可欠。
不足すると口内炎や舌炎や皮膚炎などの症状を生じる。
眼の疾患の予防や治療に役立ち、眼の充血、乾燥、かゆみ、眼精疲労といった症状を改善するため、アレルギー疾患にもよいとされる。