緑茶
■緑茶
「お茶」といえば「日本茶」、「日本茶」といえば「緑茶」と言えるぐらい、日本では日常的に飲まれている飲料です。
緑茶は、茶の葉を作った茶の一種で、摘み取った茶葉を加熱処理して発酵を妨いでいるため、鮮やかな緑色が残っているのです。
茶の木は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹で、中国や日本で栽培されている1m前後の低木と、インド・スリランカなどで栽培されている高木の2種類があります。
低木の葉は、一般的に日本種と言い、緑茶、ウーロン茶などが代表的なもの。高木の葉は、紅茶などに加工されています。
野菜を摂取しないころの遊牧民にとって、ビタミンCの補給源であったといわれています。日本では、奈良時代には伝わり、薬用として禅宗の修行に用いられていたものだという説が有力です。栽培が普及し、今では嗜好品として飲まれているものです。
お茶には、タンニン(カテキン類)・ビタミンC・テアニン・カフェイン類が豊富に含まれています。世界中で、いろいろな加工方法がありますが、どれも昔は薬用目的に飲用されていました。
日本では緑茶の飲用が一般的ですが、お茶の仕組みの成分であるカテキンは、発酵させた紅茶などと比べ、発酵させない緑茶の方が失われにくいため、抗酸化作用が強くアレルギー性疾患に効果があると言われています。
ただし、緑茶にはカフェインも多く含まれているため、アレルギー効果を得るために飲用だけで済ませようとすると、カフェインの多量摂取にもつながってしまいます。適量がどのぐらいかは、判断が分かれるところなので、あくまでも補助的な摂取が望ましいものです。
〈タンニン〉
植物界に普遍的に存在するポリフェノール化合物のひとつ。
舌や口腔粘膜のタンパク質と結合して変性させ、強い渋味を感じさせる。これこれを「収れん作用」という。
タンニンの収れん作用は粘膜からの分泌を抑える働きがあるので、内服することによって止瀉作用や整腸作用がある。
<ビタミンC>
アミノ酸の生合成に利用される成分で、ホルモンの分泌、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶための担体であるL-カルニチンの合成などを行っている。
また体内でコラーゲンを生成する時にも必要。
コラーゲンは、細胞内の至る所に存在し、肉体に適度の硬さと柔軟性を与えている。
ビタミンCが不足するとコラーゲンの同化が進行せず、歯のぐらつき・血管の脆弱化・皮膚からの出血・怪我の回復や免疫機能の低下・軽度の貧血など、壊血病の諸症状
が出る。また、コラーゲンを多く含む骨にも影響を与える。
ビタミンCは強い抗酸化作用を持つため、食品に酸化防止剤として添加されていることが多い。
人間の体内では合成できないため、必要量をすべて食事などによって外部から摂取する必要がある。
〈テアニン〉
茶に多量に含まれるアミノ酸の一種。茶の旨味成分の元となっている成分。
玉露など特に上級なお茶に多く含まれている。
リラックス効果、抗ストレス効果がある。
月経前症候群、睡眠の質の改善に効果的で、爽快感、熟眠感、疲労回復感、イライラ、憂鬱の解消、集中力の低下などの精神的症状を改善させる。
〈カフェイン〉
コーヒー、コーラ、緑茶、紅茶、ウーロン茶、ココア、チョコレート、栄養ドリンクなどに含まれる成分。
覚醒作用、脳細動脈収縮作用、利尿作用が特徴。
医療用で強心・医療用覚せい剤(中枢神経刺激薬)としても使われる。
副作用が強く、過剰な摂取は、脳神経系に作用する薬物にもなり、健康に害をおよぼす。