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大根(だいこん)

■大根(だいこん)

日本では冬の代表的な根菜として、煮物、漬物、生食にと欠かせない野菜ですが、地中海地方や中東が原産で、古代エジプトから食用とされてきたものです。アブラナ科の野菜で、主として肥大した根、茎の部分を食べますが、種子からは油が採れ、品種改良にも利用されています。
一般的に食用とされる根の白い部分には、ビタミンC、鉄分、食物繊維、ジアスターゼ(アミラーゼともいう)という酵素がたくさん含まれています。また解毒作用もあり、コレステロールを浄化する作用があります。
葉には、根よりもビタミンCが豊富で、そのほかビタミンA、鉄分も多く免疫バランスの調整に役立ちます。
成熟した種子は、漢方では「ライフクシ」という生薬で、健胃、去痰作用があります。中国医学では、肥満の薬として使われています。

<ビタミンC>
アミノ酸の生合成に利用される成分で、ホルモンの分泌、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶための担体であるL-カルニチンの合成などを行っている。
また体内でコラーゲンを生成する時にも必要。
コラーゲンは、細胞内の至る所に存在し、肉体に適度の硬さと柔軟性を与えている。
ビタミンCが不足するとコラーゲンの同化が進行せず、歯のぐらつき・血管の脆弱化・皮膚からの出血・怪我の回復や免疫機能の低下・軽度の貧血など、壊血病の諸症状が出る。また、コラーゲンを多く含む骨にも影響を与える。
ビタミンCは強い抗酸化作用を持つため、食品に酸化防止剤として添加されていることが多い。
人間の体内では合成できないため、必要量をすべて食事などによって外部から摂取する必要がある。

<ビタミンA>
脂溶性ビタミンのひとつ。肝油・卵黄・バターなどに多く含まれるほか、βーカロテンも体内でこれに変化する。食品で摂取するなら、どちらでも構わない。
ビタミンAが欠乏すると、骨・歯の発育不良や変形が起こる。感染に対する抵抗力の低下もおこり、皮膚の粘膜が乾燥したり、角質化することもある。
逆に、頭痛や脱毛など過剰にとりすぎることでおこる障害もある。
ビタミンAは高温で酸化・分解を受けやすく、油脂に溶ける性質がある。そのため、油を利用して調理したほうが摂取の効率がよい。

〈鉄分〉
金属元素のひとつで、赤血球の中に含まれているヘモグロビンが、酸素を運搬するときに鉄のイオンを利用する。
体内の鉄分が不足すると、酸素の運搬量が十分でなくなり鉄欠乏性貧血を起こすことがある。
人間の体には鉄を排出する効率的なメカニズムがなく、粘膜や粘液に含まれる少量の鉄が排出される。また、吸収できる鉄の量も非常に少ない。
しかし血中の鉄分量が増えすぎると、鉄の吸収をコントロールしている消化器官の細胞が破壊され、心臓や肝臓に損傷が及ぶ。


〈食物繊維〉
食物に含まれている難消化性成分で、人の消化酵素によって消化されない成分。
くだもの、こんにゃく、海藻類に多く含まれている水溶性食物繊維は、食後の血糖値の急激な上昇を防いだり、コレステロールの吸収を抑制したりする。
野菜や穀類、豆類等に多く含まれている不溶性食物繊維は、大腸の働きを促す。また、がんの予防効果にも注目されている。
アレルギー対策としては、ダイオキシン類を吸着して排泄する効果に注目。体内からの排出速度を2〜4倍に高めることで、ダイオキシン類の健康に対する影響が防げる。


〈ジアスターゼ〉
膵液(膵臓で分泌される消化液)や唾液に含まれている消化酵素。アミラーゼとも言う。
デンプンやグリコーゲンを分解する。
体内では膵臓、耳下腺(唾液腺)から分泌され、食品ではダイコンやカブ、ヤマイモに多く含まれている。
胃もたれや胸焼けの治療、防止に利用。胃腸薬、消化剤として市販もされている。

〈コレステロール〉
動植物界に広く分布している、脂質成分。
細胞膜の構成成分で、主に肝臓で生合成され、副腎皮質ホルモン・ビタミンD・胆汁酸などの材料となる。
血管壁に多量に沈着すると動脈硬化の要因となる。

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