和食の見直し
■和食の見直し
花粉症の原因には、化学物質の増加や植林地の問題など、様々なものがありますが、人間の体が変化しているという観点からみると、「食生活の変化」が大きく影響しています。
私たちの食生活は、戦後、大きく変わりました。
といっても、私を含め、ほとんどの人が、戦前の食生活など知らないので、今の食生活の何が悪いのか、正直理解するのは難しいかもしれません。
日本人が昔から食べてる食事=和食だとすると、今の日本人が食べている食事もまだまだ「和食」が多いじゃない!と思いますよね。
しかし、体の変化と言うのは、個体の成長の中でという意味ではなくて、戦前を含めた長いスパンで変わってきていると言われているのです。
戦前の日本人が永らく食べ続けてきた食事は、穀物の比率が高い食事でした。
でんぷん質の多い穀物に加え、大豆などの植物性タンパク質が栄養素の中心で、時々魚や動物の肉などで、動物性タンパク質を補ってきたのです。
人体に必要な3大栄養素である「炭水化物」「タンパク質」「脂質」のバランスが良い
食事内容でした。日本が世界の中でも長寿国であるということは、食事内容のおかげであることもわかっています。
ところが、戦後、肉や卵、乳製品がふんだんに手に入るようになりました。
今や、肉料理・卵料理が含まれていないと、物足りないと感じることもありますよね。卵焼きや茶碗蒸しなど、昔からの日本料理だと思っていたものもたくさんありますし。
肉や卵など動物性タンパク質を多く取ると、タンパク質と脂質のバランスが増え、いわゆる高たんぱく・高脂肪の食事内容になります。これを「欧米型」の食生活といいます。
では、欧米の人は短命で体が悪いのか…というわけではないのです。
昔から食べていた食品によって、消化する体が作られているため、慣れない高たんぱく高脂肪は、日本人の体には刺激が強かった…ということなのです。
動物性タンパク質には、胃では消化されにくい異種タンパクと呼ばれるタンパク質がたくさん含まれています。これらは、分解させないまま腸に送られると、いわゆる悪玉菌と呼ばれる細菌類が増え、免疫機能のバランスが崩れてしまいます。
悪玉菌に対して体が戦っているところに、また別の異種タンパクである花粉が侵入すると、さらに体は免疫機能のバランスを崩し、ひどいアレルギー症状引き起こすと言われています。
特定の食料品を摂取するよりも、まず、昔ながらの和食に戻すのが、食生活を改善する第一歩です。頭では覚えていなくても、体は知っているのです。
しかし、みそ汁のだしもインスタント、うどんの麺も輸入もの、添加物の混入などなど入り乱れた食文化の中で、本当の日本古来の調理法に戻すのは、現実的にはとても難しいことです。